STORY桑名宿について
東海道の宿場町 桑名宿Kuwanajuku
慶長5年(1600年)、 徳川家康は京と江戸を結ぶ東海道の整備に着手。 ここ桑名に東海道42番目の宿場『桑名宿』が置かれました。
41番目の宿場である宮宿(現在の名古屋市熱田区)と桑名宿は、東海道唯一の海上路「七里の渡し」を通じて、 最大6時間もの船旅で尾張国と伊勢国を結んでいました。
東海道の宿場のうち、 最も多い旅籠数を誇っていたのが宮宿、 次いで桑名宿。
東海道を行き交う人々や、 伊勢・熱田の参詣のお客などでにぎわう宿場町として栄えました。伊勢国の玄関口 一の鳥居Ichinotorii
桑名宿の入り口、 七里の渡し場に建つ『一の鳥居』は、 古くから神域と考えられていた伊勢国に足を踏み入れる、 その最初の鳥居です。
この一の鳥居は、 伊勢神宮宇治橋の鳥居をもらい受けたもので、 伊勢神宮の式年遷宮にあわせて、 20年毎に鳥居の建て替えが行われています。
古の時代に庶民の夢であった伊勢参り。
桑名宿は「伊勢国の東の玄関口」として伊勢参りの旅人たちを迎え入れ、 そして旅人たちは船から降りてこの鳥居をくぐり、 憧れの地「伊勢」に到着したことを実感したことでしょう。